なぜ読み手 Yomite の音声合成はすべて端末内で完結するのか
読み手 Yomite はテキストを一切クラウドに送りません。音声合成・記事抽出・青空文庫の表示まで、すべて端末内で処理する設計を解説します。
読み手 Yomite の機能紹介ページには「完全オフライン」「端末内処理」という言葉が繰り返し出てきます。これは単なるキャッチコピーではなく、設計上の制約です。今回は、何が・なぜ端末内で完結しているのかを具体的にまとめます。
音声合成そのものが端末内で動く
Yomite の音声合成は、初回のボイスダウンロード以降、インターネット接続なしで動作します。テキストを外部のAPIに送って音声データを受け取る、というクラウドTTSでよくある構成を採っていません。合成処理は Apple Silicon(A12 Bionic 以降の iPhone / iPad、M1 以降の Mac)の上で完結します。
これは、機内モードでも、電波の届かない場所でも、同じ品質で朗読が続くことを意味します。合成のたびにサーバーへ接続する必要がないため、通信環境に品質が左右されません。
テキストは外に出ない
Yomite に読み込んだ本文――EPUB、TXT、PDF、Web記事――は、当方のサーバーを経由しません。
- EPUB / TXT インポート:端末内のファイルを端末内の操作で取り込みます
- Web リーダー:貼り付けた URL を端末内の WebView で取得し、本文抽出も端末内で処理します
- 青空文庫リーダー:作品データの表示・朗読は端末内で行われます
読書内容や再生履歴も、当方のサーバーには送信されません。プライバシーポリシーに明記している通り、音声合成・テキスト処理はすべて利用者の端末上で完結する設計です。
サードパーティAIサービスへの送信もなし
Yomite は OpenAI・Google AI・Anthropic・Azure といった外部AIサービスに、利用者のテキストや読書データを送信しません。音声合成エンジンも含め、推論はすべて端末内で行われます。これは Apple App Store Review Guideline 5.1.2(i)(ユーザーデータの第三者送信に関する規定)に沿った設計でもあります。
広告ネットワークやトラッキング用のテレメトリーサーバーへの接続も行っていません。分析には GA4 を利用していますが、Consent Mode v2 に対応し、利用者の同意なしにはデータ収集を行いません。
アカウント不要という設計判断
Yomite にはログインもアカウント登録もありません。App Store の購入トランザクション(署名付きレシート)は端末内で検証され、これも当方サーバーには送信されません。利用者を一意に識別する情報を持たない設計です。
データを削除したい場合の手順もシンプルです。アプリを削除するか、OS設定からアプリのデータを消去すれば完了します。「退会申請」のようなフローは存在しません。
なぜこの設計にしたのか
理由は大きく2つあります。
- プライバシー — 読んでいる本の内容は、その人の趣味・思想・信条に直結する情報になり得ます。それを外部サーバーに預ける必要がないなら、預けない方がいい、という判断です。
- 可用性 — クラウドに依存しないアプリは、通信障害やサービス終了の影響を受けません。ボイスを一度ダウンロードすれば、その先ずっと同じ体験が保証されます。
端末内処理にはトレードオフもあります。クラウドの大規模モデルと比べると、端末上で動くモデルには制約があります。それでも Yomite は、この制約を受け入れる価値があると判断して設計されています。
まとめ
読み手 Yomite が「オフラインで動く」と言うとき、それは音声合成だけの話ではありません。テキストの取り込み、記事抽出、青空文庫の表示、購入確認――アプリのほぼすべての処理が端末内で完結しています。
詳しい取り扱いは プライバシーポリシー に記載しています。ご質問があれば [email protected] までお気軽にどうぞ。
— Yomite Team