「100kg」も「2024/12/31」も、ちゃんと読む — Yomiteの数字・単位・記号 正規化ガイド
多くのTTSは「100kg」を「ひゃくケージー」、「2024/12/31」を「に・ぜろ・に・よん…」と1文字ずつ読んでしまいます。読み手 Yomiteが日付・時刻・単位・通貨・数式・化学式・ローマ数字・ギリシャ文字をどう正規化しているか、実例つきで解説します。
「100kg」を「ひゃくケージー」と読まれた。「2024/12/31」を「に・ぜろ・に・よん・スラッシュ・いち・に・スラッシュ・さんいち」と1文字ずつ読まれた。「H₂O」が「エイチ」だけで終わった――。
システム標準の読み上げ機能や一般的なクラウドTTSを使ったことがある人なら、一度はこの手の誤読に遭遇しているはずです。数字や単位、記号が混ざったテキストは、TTSにとって鬼門です。
読み手 Yomite は、この問題を 辞書ベースの前処理レイヤー で解決しています。テキストを音声合成エンジンに渡す前に、日付・時刻・通貨・SI単位・数式・元素記号・ローマ数字・分数・ギリシャ文字など、読み間違いやすい表記をすべて正規化してから読み上げます。
何が、どう変わるのか
Yomite の公式サイトには、実際の変換例を一覧にした比較表が掲載されています。一部を抜粋します。
| 入力テキスト | 他のTTS(システム標準・クラウドTTS等) | 読み手 Yomite |
|---|---|---|
2024/12/31 | 「にぜろにいちよん…」 | 2024年12月31日 |
12:30 | 「いちにコロンさんぜろ」 | 12時30分 |
100kg / 3.5m² / 30°C | 「ひゃくケージー」「さんてんごエムニ」(読まれない) | 100キログラム・3.5平方メートル・30度 |
¥1,000 / $50 | 「いちぜろぜろぜろ」(記号スキップ) | 1,000円・50ドル |
3 + 4 = 7 | 「さんよんなな」(演算子無視) | 3たす4イコール7 |
H₂O / CO₂ | 「エイチ」「シーオー」のみ | エイチツーオー・シーオーツー |
第Ⅳ章 | 「だい・アイブイしょう」 | 第四章 |
½ / ¾ | (多くの場合スキップ) | 二分の一・四分の三 |
α, β, γ | 「あるふぁ」と読めず誤読 | アルファ・ベータ・ガンマ |
㈱AityTech | 「マルカブ」と誤読・記号スキップ | 株式会社エイティテック |
対応カテゴリは大きく分けて8つです。
- 日付・時刻(
YYYY/MM/DD・HH:MM:SS) - SI単位(kg, km, Hz, °C, m², kWh…)
- 通貨(¥, $, €, £)
- 数式・記号(+, −, ×, ÷, ±, =, ≠, %, ‰)
- 化学式(H₂O, CO₂, NaCl)
- ローマ数字(Ⅰ〜Ⅻ → 一〜十二)
- ギリシャ文字(α, β, γ … ω)
- そのほか一般的な誤読語や、Web小説・ライトノベル特有の固有名詞をカバーする 5,000語以上の標準辞書
これらの変換は自動テストで継続的に検証されており、テキストを渡すたびに機械的に適用されます。ユーザー側での登録作業は不要です。
なぜ設定不要で動くのか
Yomite にはもう一つ、本ごとに読みを登録できる発音辞書という機能があります。これは「影廊アルス」のような創作固有名詞のように、辞書に載っていない読みを利用者自身が登録する仕組みです。
一方、今回紹介した数字・単位・記号の正規化は性質が異なります。「100kg」をどう読むべきかは作品ごとに変わるものではなく、日本語として決まった読み方があります。だからこそ Yomite はこれをアプリ側の標準機能として組み込み、テキストを取り込んだ瞬間から自動で適用しています。利用者が意識する必要はまったくありません。
こういう場面で効いてくる
数字・単位・記号の正規化は、物語だけでなく実用文書を読ませるときにこそ真価を発揮します。
- 論文・技術資料:PDFや論文を耳で読むとき、化学式や単位、ページ内の数式が頻出します。「H₂O」や「100GB」が毎回まともに読まれないと、内容の理解どころではありません。
- ビジネス文書・レポート:日付、時刻、金額、パーセンテージが並ぶ文章は、正しく読まれないと数字の意味を聞き取り直す手間が発生します。
- Web記事・ニュース:統計や物価、気温など、数字がそのまま情報の核になる記事は特に恩恵が大きい領域です。
- 料理・DIYレシピ:分量表記(½カップ、100g、30°C)が頻出するジャンルでも、正規化されていないと単位が読み飛ばされ、意味が伝わりません。
まとめ
「100kg」を「ひゃくケージー」と読まれるたび、内容よりも読み上げの不自然さに気を取られてしまう――これは地味なようで、朗読体験の没入感を大きく損なう問題です。読み手 Yomite は、日付・時刻・単位・通貨・数式・化学式・ローマ数字・ギリシャ文字・5,000語以上の標準辞書を、辞書ベースの前処理レイヤーで自動的に正規化してから読み上げます。設定は一切不要。テキストを取り込むだけで、最初から自然な読み上げが体験できます。
数字や記号の多いテキストを日常的に読ませる人ほど、この差は聴いてすぐにわかるはずです。
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— Yomite Team